はじめに
みなさん、こんばんは。
ZEISS IKON ZMのレビュー記事も3記事目に突入しました。
今回はレンジファインダーカメラの特徴であるブライトフレームについて解説します。
使用しているカメラはZEISS IKON ZMですが、M型ライカや他のレンジファインダーカメラにも通用する内容になっていますので、ぜひお付き合いください。
ZEISS IKON ZMのブライトフレーム
ブライトフレームとは
カメラで写真を撮るとき、撮れる写真の画角やイメージはどのように決定するでしょうか。
一般的に、一眼レフやミラーレス一眼ではレンズを通して見える像をファインダーで見て構図を決めます。
なので、レンズを交換するとファインダーの見え方は変わりますし、レンズキャップをしていると真っ暗になります。
一方のレンジファインダーカメラのファインダーは素通しのガラスなので、レンズを変えても、レンズキャップをつけててもそのままの景色が見えます。
レンズキャップの外し忘れには注意!
そして、ブライトフレームはこの素通しのガラスに浮き上がるようにして表示されます。
ZEISS IKON ZMの仕様のおさらい
ZEISS IKON ZMは4種類の焦点距離のレンズに対応しており、装着するレンズによって3パターンのブライトフレームが自動で切り替わります。
- 28mm/85mm
- 35mm
- 50mm
実際の見え方
では、実際のファインダーの見え方を確認しましょう。
フレーム
上の画像は、50mmのレンズ(C Sonnar T* 1.5/50)を装着したときのファインダーです。
50mm画角が四角のフレームで囲われて表示されます。
つまり、シャッターを切るとフレームで囲われた範囲が写真になります。
ファインダーが本体の右上にあるので、ファインダー内の右下にレンズが見えています。
そして、装着するレンズによってフレームの大きさが変わります。
※今回はカメラ正面のレバーでブライトフレームを切り替えています。
見ての通り、レンズの焦点距離が大きくなるほどブライトフレームは小さくなります。
つまり、ピント合わせや構図決めが難しくなります。
二重像
中心に横長の長方形が見えるでしょうか。
これが二重像(ピント)をあわせるときに使う部分です。
レンジファインダーは二重像を合致させてピントをあわせます。
ピントが合っていないと、長方形内の像がズレて見えます。
露出表示
ZEISS IKON ZMはビューファインダーの左側にLEDで露出が表示されます。
シャッターボタンを半押しすると、AEが作動し露出が表示されます。
シャッタースピードダイヤルで設定しているスピードが点灯、適正シャッタースピードが点滅で表示されます。
絞り優先設定の場合は、適正なシャッタースピードが点滅します。
パララックス補正
ZEISS IKON ZMにはパララックス(視差)補正機能があります。
視差(しさ)は、二地点での観測地点の位置の違いにより、対象点が見える方向が異なること、または、その角度差。パララックス (英:parallax)ともいう。
Wikipediaより
レンジファインダーカメラは、ファインダー窓とレンズが別位置のため視差が生じます。
つまり、レンズのピント位置を動かすと、ファインダーの撮影範囲も動くということです。
ZEISS IKON ZMはピントによってブライトフレームが自動的に移動します。
まとめ
今回は、レンジファインダーカメラZEISS IKON ZMのブライトフレームについて解説しました。
レンジファインダーカメラを見たり触ったりしたことない人は、ブライトフレームの機構についてイメージすることは難しいかもしれません。
カメラ屋さんでレンジファインダーカメラを見つけたときはぜひファインダーを覗いてみてください。
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