はじめに
本記事は、富士フイルムのミラーレスカメラで使用できる「フィルムシミュレーション」についての記事です。
また、フィルムシミュレーションは”FUJI X WEEKLY“を参考にしています。
Kodak Vision3 250Dについて
Kodak Vision3 250Dは、2009年に導入されたカラーネガティブフィルムです。
“D“とつくように、デーライト(昼光)光源にバランスされたフィルムです。
映画用フィルムなので、写真用ではありません。
ハイライトのラチチュードが広がり、シャドウの粒子も細かくなっています。
フィルムシミュレーション
では、Kodak Vision3 250Dを富士フイルムのカメラで再現してみましょう。
X-Trans IVセンサー専用のフィルムシミュレーションのため、X-Pro3、X100V、X-T4、X-S10、X-E4、X-T30 IIで使用できます。
- フィルムシミュレーション エテルナ
- グレイン・エフェクト 強・小
- カラークローム・エフェクト 強
- カラークロームブルー OFF
- ホワイトバランス 蛍光灯1 R: -3 B: -1
- ダイナミックレンジ DR100
- トーンカーブ ハイライト+3 シャドウ+4
- カラー +3
- シャープネス -2
- 高感度ノイズ低減 -4
- 明瞭度 -2
- ISO感度 AUTO 上限6400
- 露出補正 +1/3~+2/3
特徴としては、映画用のエテルナを使用し、デーライトですがホワイトバランスは蛍光灯に設定されています。
また、ハイライトとシャドウはどちらもプラス設定でコントラストは高めです。
僕のおすすめは、上記設定をカメラにカスタム登録してしまうことです。
このあたりの設定方法は改めて記事を書きたいと思います。
作例と感想
カメラは富士フイルムX-T30II、レンズはBiogon 35mm F2 ZMを使用しています。
作例はすべてJPEG撮って出しです。
まず、このフィルムシミュレーションを使用して違いを感じたのは、空の写りです。
この日は晴天で、大阪城近くのホテルを撮影したものです。
空の色がより濃く、写っています。白い被写体を入れるとよく映えます。
設定でコントラストを強めているため、ハイライトはより明るく、シャドウはより暗く写ります。
そのため、色の濃い被写体や光と影がきれいな場所を撮影するとパキっと写ります。
こちらは別日に撮影したものです。
曇り空だったため、青っぽく写ります。
個人的には晴れた日に使うのが良いかと思います。
晴れた日のストリートスナップには最適なシミュレーションではないでしょうか?
ではまた!
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