はじめに
今回はNikon編です。
その他メーカーについては【まとめ記事】、焦点距離や絞りについては【基本編】をご覧ください。
Nikonのレンズ表記はこんな感じ
①AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
②NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
①は一眼レフ用のFマウントレンズ、②はミラーレス用のZマウントレンズです。
現行のレンズはこちらから確認できます。
シリーズ
NikonのFマウントレンズには、レンズ表記の頭にシリーズ名が付きます。
※Zマウントシリーズには付きません。
- AF-S
- AF-P
AF-Sレンズ/SWM(超音波モーター)
AF-SレンズはSWM(Silent Wave Motor=超音波モーター)を搭載したレンズです。
Canonで言うところのUSMにあたります。
静粛性に優れ快適なAFを可能にします。
AF-Pレンズ/STM(ステッピングモーター)
AF-PレンズはSTM(Stepping Motor=ステッピングモーター)を搭載したレンズです。
CanonのSTMと同じです。
レスポンスや制御性が高く、シンプルなメカニカル構造により駆動音も極めて静かです。
ブランド
Nikonの製造するレンズはNIKKOR(ニッコール)レンズと呼ばれ、その高品質は、数々のNikonならではのテクノロジーが支えています。
マウント
ミラーレス用のZマウントレンズのみ[Z]と表記されます。
センサーサイズ
Nikonのカメラは、
フルサイズをFXフォーマット、APS-CをDXフォーマットと呼びます。
DXフォーマット専用のレンズにはDXと表記されます。
焦点距離・絞り
焦点距離と絞りは基本編で解説していますので、そちらを参考にしてください。
機能・シリーズ
Eタイプレンズ
[E]とつくレンズは、レンズ本体に駆動機構付き絞り羽根ユニットを搭載しており、ボディー側から電気信号により絞り制御を行うレンズシリーズです。
Gタイプレンズ
[G]とつくレンズは、レンズ本体に絞りリングがなく、ボディー側から機械的に絞り制御を行うレンズシリーズです。
S-Line
Nikkor S-Lineは「優れた(Superior)」「特別な(Special)」「精緻な(Sophisticated )」の頭文字を取り、一段と高度な基準を満たすNikkor Zレンズです。
末尾に[S]がつきます。
VR機構【Vibration Reduction】
[VR]は手ブレ補正機能を指します。
EDレンズ【Extra-low Dispersion Lens】
EDレンズは、ニコンが世界に先駆けて開発した、プリズムの色分解作用を少なくするED(特殊低分散)ガラスを使用したレンズです。色にじみ、色収差を効果的に低減したレンズです。
[ED]がつきます。
蛍石レンズ【Fluorite Lens】
蛍石は、赤外領域から紫外領域にわたって高い透過率を有する結晶素材です。
蛍石レンズを使用することで極めて効果的に色収差を補正します。また、光学ガラスに比べて軽いため、レンズの軽量化にも貢献しています。
[FL]がつきます。
SRレンズ【Short-wavelength Refractive】
青より短い波長の光を大きく屈折させる特性を持つ、ニコン独自開発の特殊高分散ガラスを使用したレンズ。
高い光学性能を実現しながらレンズの小型・軽量化にも寄与します。
[SR]がつきます。
PFレンズ【Phase Fresnel Lens】
PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズは、ニコンが開発した光の回折現象を利用して色収差を補正するレンズです。
[PF]がつきます。
レンズ名称に表記されるのは以上です。
その他の技術、機能については下記をご覧ください。
まとめ
Nikonはレンズの表記がややこしいです。
実際に使用する際の機能としては知っておくべきなのはVRくらいでしょうか。
次回はフジフィルム編です。
ではまたー!
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